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ネット家電 利用の掟 7か条

仁(JIN)です。

この記事では、ネット家電を利用する際に気を付けるべき7つのポイントについてブログにしたいと思います。

こんな方におすすめ
  • ネット家電を初期設定のまま利用している方
  • より安全にネット家電を利用する方法を知りたい方

ネット家電とは

ネットワークやインターネットに接続して利用できる家庭用の電器製品のことです。通信機能によって、外部との情報の交換や、遠隔地からの操作等が可能です。

昨今、パソコンやスマートフォンだけではなく、エアコンや冷蔵庫などの家電製品や玩具など、本当に様々なものがネットにつながるようになりました。その分、利用者がサイバー攻撃を受けるリスクも高まっています。

このため、製品メーカーは開発する製品に対してセキュリティを確保するための機能を搭載するなどの対応を行っています。しかしながら、そのセキュリティ機能を正しく設定した上で、利用することができているでしょうか。

ネット家電に限りませんが、多くの製品は、購入時のまま利用を続けていると製品のセキュリティは低い状態となってしまいます。その結果、他人に不正に使用されてしまう可能性がございますので、分からないからと言って目を背けることなく、しっかりとケアしていくことが大切です。

IPA(情報処理推進機構)から発表されている「ネット接続製品の安全な選定・利用ガイド」を参考にネット家電を購入する際のポイントを7か条として纏めてみました。

ネット家電 利用の掟 7か条

~ ネット家電 利用の掟 7か条 ~
  1. 初期パスワードを変更するべし
  2. バージョンアップするべし
  3. サポートあり製品を使うべし
  4. パスワード以外のセキュリティ機能を併用するべし
  5. バックアップを取るべし
  6. 使わない製品はネットから切断するべし
  7. 初期化してから廃棄するべし

壱:初期パスワードを変更するべし

初期設定のパスワードが「推測されやすいもの」や公開されている「取扱説明書等に記載されているもの」だった場合、そのパスワードは他人から容易に推測されたり、取扱説明書等によって他人に知られてしまったりする恐れがあります。それによってネットを通じて製品に不正に侵入され、製品から情報が盗まれたり、製品に不正な指示を送られて不具合を発生させられる恐れがあります。

セキュリティ設定としてどのような設定項目があるかわからない場合や設定方法がわからない場合は、製品メーカーに尋ねてください。利用者がセキュリティ設定をしなくても安全に使えるよう設計されている製品であれば問題ありませんが、セキュリティに配慮がなく、セキュリティ設定を実施できない製品の場合は、できるだけ早期に設定可能な製品に買い替えることをおすすめします。

弐:バージョンアップするべし

アップデートを行わないと、製品メーカーが提供する更新されたセキュリティ機能を製品に適用できません。セキュリティ機能が最新ではない状態が続くことで、ネットを通じて製品に不正に侵入され、製品から情報が盗まれたり、製品に不正な指示を送られて不具合を発生させられる恐れがあります。

アップデートの状況や実施方法がわからない場合は、製品メーカーに尋ねてください。アップデートできない場合は、製品メーカーが提示している問題の回避策を適用するか、ネットから切り離して利用するなどします。回避策がなく、ネットへ接続する必要がある場合は、買い替えてください。もともとアップデートができない製品である場合は、買い替え時期が来たら、アップデート機能を持つ製品に買い替えることをおすすめします。

よくアップデートしたら使えなくなると困るからアップデートしない。という方がいますが、よく確認したうえで、必ずアップデートすることをおすすめします。実際に被害にあってしまい、初めてその大切さに気が付かれる方が後を絶たず非常に残念に思っています。

参:サポートあり製品を使うべし

製品のサポートが終了すると、製品に最新のセキュリティ機能が提供されなくなったり、不具合が起こった時に対処されなくなったりする場合があります。セキュリティ機能が最新ではない状態で製品を利用し続けることで、サイバー攻撃を受けるリスクが高まります。

サポート終了後に速やかに製品の利用を中止できない場合は、製品メーカーに連絡し、どのような対応が適切か確認してください。サポートしている後継製品がある場合は、後継製品へ乗り換えてください。後継製品がない場合は、同じような機能を有する製品を製品メーカーに尋ねて買い替えることをおすすめします。

肆:パスワード以外のセキュリティ機能を併用するべし

暗号化や認証方法など、製品のセキュリティ機能が搭載されているにも関わらず、使っていなかったり、取扱説明書などの記載を基に正しく設定していなかったりすると、製品のセキュリティ機能が十分に動作せず、その結果セキュリティを脅かされる恐れがあります。

セキュリティ機能や設定について具体的にどのような機能があるかわからない場合や設定方法がわからない場合は、製品メーカーに尋ねてください。載されているかをご確認ください。

伍:バックアップを取るべし

バックアップや設定内容の記録を取っていないと、事故が発生した時や製品に保存された情報が他人に暗号化されたり、全て消去されたりした場合に、復元できなくなるなどの恐れがあります。その結果、製品が二度と利用できなくなったり、機器の状態を元に戻すのが大変になる、あるいは元に戻せなくなったりすることもあります。

バックアップの方法や設定内容の記録方法がわからない場合は、製品メーカーに尋ねてください。

気持ち的にそういった場合、同じものを利用し続けることが嫌になる方も多いと思います。買い替えを検討する場合においても、バックアップは必要になるケースは少なくありません。忘れがちですが、しっかりバックアップを取られることをおすすめします。

陸:使わない製品はネットから切断するべし

使わなくなった製品は、製品メーカーが不具合を改善するアップデートを提供しても、適用されることはありません。そのため、製品にセキュリティ上の不具合が発見された場合、アップデートが適用されないままネットに繋がり続けることになります。その結果、ネットを通じて製品に不正に侵入され、製品から情報が盗まれたり、製品に不正な指示を送られて不具合を発生させられる恐れがあります。

ネットからの切り離し方がわからない場合は、製品メーカーに尋ねるか、あるいは製品の電源を切って他人がネットを通じて製品にアクセスできないようにしてください。

漆:初期化してから廃棄するべし

購入時の状態(初期化された状態)に戻さずに製品を廃棄した場合、製品に残っている情報が盗み取られる恐れがあり、その結果、漏洩し、プライバシーが侵害されたり、盗まれた情報を悪用される恐れがあります。

※「購入時の状態」とは、製品に保存した連絡先、写真、メモといった情報、製品を使用するために設定した情報やインストールしたアプリ等を全て削除して、製品が工場出荷時の状態になっていることを指しています。

製品購入時の状態に戻す方法がわからない場合は、製品メーカーに尋ねてください。製品購入時に戻すことができない製品の場合は、手動でデータを消去して廃棄する、物理的に破壊する等して、再利用できないようにします。また、今後は、購入時の状態に戻せる製品を買うことをおすすめします。

まとめ

いかがだったでしょうか。

面倒だなとか、よく分からないからと言って、ネット家電を購入時の初期設定のまま利用する危険性について、ご理解いただけましたでしょうか。PCやスマホにおいても同様です。実際に被害にあわれてからでは取り返しがつきません。脅かしてばかりで恐縮ですが、少なくとも上記の7か条については、一度ご確認いただくことをおすすめします。

少しでも参考になれば幸いです。